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MetaによるLimitless買収の概要と影響 Yahoo!News

Metaは2024年12月5日、AI録音ペンダントを開発するスタートアップLimitless(旧Rewind AI)を買収した。Limitlessは2020年創業で、PC画面記録ツール「Rewind」で注目を集め、OpenAIのサム・アルトマン氏らから出資を受けていた。ペンダントは2024年に発売されたウェアラブルデバイスで、約100時間の録音が可能。日常会話や会議を自動文字起こし・分析し、AIで要約や検索を支援する。従来のボイスレコーダーの課題(ファイル管理の煩雑さ)を解決し、アプリ経由で「先週のプレゼン質疑応答をまとめて」などの自然言語クエリに応じる。無料版は月20時間、有料Proプランで無制限だった。価格は99ドルと手頃で、サブスクリプション中心のビジネスモデル。

買収後、ペンダントの新規販売は即時終了。既存ユーザーにはサービスを少なくとも1年継続し、Proプランを無料提供。Metaのウェアラブル戦略(Ray-Ban Metaスマートグラスで200万本超販売)と連動し、ザッカーバーグ氏の「パーソナルスーパーインテリジェンス」構想を推進。グラスとの併用で、視覚・聴覚データを統合し、ライフログを強化する狙いだ。一方、EUや中国などデータ規制の厳しい地域ではサービス停止。2025年12月19日までデータエクスポート可能。
利用規約も変更され、ユーザー音声データをMetaのLLMトレーニングやグループ企業共有に活用する条項が追加。「広告非利用」の記述は削除され、Metaの広告ビジネスとの統合が進む。第三者録音の責任はユーザー側に明確化された。これにより、プライバシー懸念が増すが、Metaの資金で新デバイス開発が加速する可能性もある。

著者の感想として、買収はLimitlessの優位性を活かした必然だが、Metaの「囲い込み」エコシステム(Facebook/Instagram限定連携)が不便を生む点に複雑な思いを抱く。他社(Apple/Google)との相互運用性が低いため、通知表示すら非対応で、日本語未対応も課題。AI時代のパーソナルデータ集約では、ユーザー選択の自由と競争促進が鍵だと指摘。全体として、Metaの戦略がイノベーションを加速させる一方、ロックインのリスクを伴う転機だ。

(出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/9972144de01f1c4ac10481baf1419a7a82c20648)

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