ASTRA FOOD PLAN株式会社 「JOSEN」事業内容

(出典:#https://www.astra-fp.com/josen/)
ASTRA FOOD PLAN株式会社「JOSEN」事業内容まとめ
1. ASTRA FOOD PLAN株式会社の概要
ASTRA FOOD PLAN株式会社は、食品・農産物分野における食品ロス削減と高付加価値化を主なテーマとして事業を展開している日本の企業です。同社の主力製品である「JOSEN(ジョーセン)」は、過熱水蒸気(Superheated Steam)技術を応用した乾燥装置であり、食品や農産物の乾燥・加工処理に特化しています。
同社の事業の根幹にあるのは、フードテック(Food Technology)という考え方です。廃棄されがちな食材や農産加工副産物を「資源」として捉え直し、乾燥技術によって製品化・商品化を支援するというアプローチを取っています。
2. 主力製品「JOSEN」とは
2-1. 技術の核心:過熱水蒸気乾燥
「JOSEN」の最大の特徴は、過熱水蒸気(Superheated Steam)を使った乾燥処理です。過熱水蒸気とは、水の沸点(100℃)を超えた状態の水蒸気であり、通常の熱風乾燥とは異なる以下のような特性を持ちます。
- 低酸素環境での処理が可能(酸化を抑制)
- 高温・短時間での乾燥が実現できる
- 食品の色・風味・栄養素の保持に優れる
- 殺菌効果も同時に期待できる
通常の熱風乾燥では、食材が酸素に晒されながら加熱されるため、褐変(色の変化)や栄養価の低下、風味の劣化が起こりやすいという課題があります。それに対し、過熱水蒸気による乾燥は酸素が少ない環境下で行われるため、これらのデメリットを大幅に抑制できます。
2-2. 装置の名称と特許
JOSENには以下の特許が取得されており、独自技術として法的にも保護されています。
- 過熱蒸煎機本体:特許第7446572号
- 過熱水蒸気発生ユニット:特許第7678991号
「蒸煎(じょうせん)」という名称は、蒸気(Steam)と煎る(Roast/Dry)を組み合わせた造語であり、製品名「JOSEN」の由来にもなっています。
3. 対応可能な原料・食材の範囲
3-1. 乾燥対応できる原料
JOSENが対応する原料は非常に幅広く、農業・食品製造の現場で発生するさまざまな素材に対応可能です。
- 野菜類(葉物野菜、根菜など)
- 果物類(果実、皮、種など)
- 飲料製造残さ(ジュース搾りかす、茶葉残さなど)
- 柑橘の皮・種(廃棄されがちな部位も対応可能)
食品製造や農産加工の現場では、製品化の過程で大量の「残さ(ざんさ)」や「副産物」が発生しますが、こうした素材も乾燥・粉末化することで、機能性素材や食品原料として再利用する道が開けます。これはフードロス削減という社会的課題への直接的なアプローチとも言えます。
3-2. 乾燥が難しい原料
一方で、素材の性質によってはJOSENでも乾燥が難しいケースがあります。
- 液体(そのままでは乾燥に不向き)
- 糖度が高いもの(べたつきや焦げの原因になりやすい)
- ヌルヌルしたもの(里芋など、粘性成分が多いもの)
- 保湿成分が高いもの(水分保持力が強く、乾燥に時間・条件調整が必要)
こうした情報をあらかじめ公開していることは、顧客との適切なマッチングを促す誠実な姿勢の表れとも言えます。「何でもできます」という営業トークではなく、対応範囲と限界を明示することで、顧客が導入前に冷静に判断できる環境を整えています。
4. 導入前のテストプロセス
4-1. プレテスト
JOSENの導入にあたっては、プレテスト(事前テスト) の仕組みが用意されています。プレテストで確認できる主な内容は以下のとおりです。
- 乾燥後の状態の確認(色・形・食感など)
- 温度条件などのパラメータの確認
いきなり本格導入するのではなく、まず実際に原料を乾燥させてみて状態を確認できるのは、導入リスクを下げる上で非常に合理的なステップです。
4-2. 本テスト
プレテストの先に行われる本テストでは、さらに踏み込んだ評価が可能です。
- 栄養分析(乾燥前後での栄養成分の変化を評価)
- 殺菌評価(過熱水蒸気の殺菌効果を定量的に確認)
これらのデータは、製品化・販売にあたって消費者や取引先に対する根拠資料として活用できるため、ビジネスの信頼性構築にも直結する重要なプロセスです。
5. 導入プロセスの柔軟性とスピード
5-1. テスト後の迅速な導入
JOSENは、テスト完了後に即座に導入を検討できるスピード感も特徴のひとつです。機種や条件によっては、テストから1〜2か月程度で納品が可能なケースもあるとされています。
製造業においては、新設備の導入に数か月〜数年かかることも珍しくありません。その中で1〜2か月というリードタイムは、スピーディーな事業展開を目指す中小食品メーカーや農業法人にとって大きな魅力です。
5-2. 「まだ迷っている段階」でも相談OK
導入を完全に決定していない段階でも相談を受け付けている点も特徴的です。具体的には:
- 「まずは乾燥できるか確認したい」
- 「乾燥後の状態を見てみたい」
といった、非常に初歩的な段階の問い合わせでも歓迎するスタンスが明示されています。これは低い心理的ハードルで顧客接点を作り、長期的な信頼関係を構築するカスタマーサクセス的なアプローチと言えます。
6. 海外展開の可能性
現時点ではJOSENの海外輸出実績はありませんが、装置の仕様としては海外でも使用可能なレベルに達していることが示されています。詳細は個別相談対応とのことで、将来的な輸出対応も視野に入れていると考えられます。
農産物の乾燥加工ニーズはアジアを中心に世界적으로高まっており、フードテック分野における海外展開は今後の成長余地として注目されます。
7. 事業の本質的な特徴・強みの整理
ここまでの情報を踏まえて、ASTRA FOOD PLANのJOSEN事業の本質的な特徴・強みを整理します。
特徴① 独自特許技術による差別化
過熱蒸煎機本体と過熱水蒸気発生ユニットの2つの特許を取得しており、技術的な独自性が担保されています。模倣困難な技術基盤は、競合優位性の源泉です。
特徴② フードロス削減という社会的テーマとの合致
野菜の端材、果物の皮・種、飲料製造残さなど、通常は廃棄されてしまう素材を価値ある製品に変えられる点で、SDGs・サーキュラーエコノミーの文脈とも高い親和性を持ちます。社会課題解決型のビジネスモデルは、行政・自治体・食品メーカーからの関心を集めやすい構造です。
特徴③ 試してから決められる段階的な導入支援
プレテスト→本テスト→導入という段階的なプロセスを整備しており、顧客が「乾燥できるかどうかわからない」という不安を持ったまま高額投資するリスクを避けられます。
特徴④ 短納期での導入対応
1〜2か月での納品実績があることは、迅速な事業化を求める顧客ニーズに応える重要な競争力です。
特徴⑤ 幅広い原料対応力
野菜・果物・飲料残さなど多様な原料に対応しており、特定の食品カテゴリに縛られない汎用性の高さが、さまざまな業種・規模の顧客を取り込める要因になっています。
特徴⑥ 低ハードルな問い合わせ受け入れ体制
「まだ迷っている段階でも相談OK」という姿勢は、中小農家・食品加工業者・スタートアップなど、予算や意思決定に時間がかかる顧客層を丁寧に取り込む戦略として有効です。
8. まとめ
ASTRA FOOD PLANのJOSEN事業は、「過熱水蒸気乾燥」という独自の特許技術を核に、食品・農産物の高付加価値化とフードロス削減を同時に実現するソリューションを提供しています。プレテストから本テスト、そして迅速な納品までの一貫したサポート体制により、導入ハードルを下げながら顧客との長期的な関係構築を目指している点が際立った特徴です。
技術的な優位性(特許取得済み)、社会課題との整合性(フードロス削減・SDGs)、そして柔軟な顧客対応(相談段階から丁寧に対応)という3つの軸が組み合わさることで、食品製造業・農業法人・自治体など幅広い顧客層にアプローチできる事業モデルを構成しています。
補足: 今回の情報は公式サイト(www.astra-fp.com/josen/)のURLコンテンツをもとにまとめています。より詳細な仕様・価格・導入事例などは、同社の問い合わせフォームから直接確認することをおすすめします。






